明月楼は大正年間に川魚料理店として創業しました。

眼下の渓谷で釣り上げた鮎や岩魚、鰻などの川魚をその場で調理し、提供していました。

名物の鰻はその名残。

時代に合わせて変化を重ね、現在は料亭として歴史を紡いでいます。

お部屋はすべてが川に面したお座敷で、広間を含めて５室。

隣接する古民家の「離れ」にはお茶室も。

野山が芽吹き、新緑がやわらかい春。
蝉時雨と水面がまぶしい夏。
木々が紅葉する秋。
そして、水墨画の世界へいざなう冬。

「映える」ような流行りの光景はないかもしれません。
でも、ほっと落ち着く本当の贅沢がここにはある。

時代は変われど、山中温泉の自然や恵み、伝統に感謝し、可愛がっていただいた地元の方や観光でお越しの方、すべてのお客様の安らぎでありたい。

そして、先代までがそうであったように、これからの時代に必要とされる料理屋として可能性を求めていきたい。

これが明月楼の在り方です。